【ブログ】筋肉の中の「隠れ脂肪」が認知症リスクを高める?

2025/10/01

はじめに


こんにちは、YOJOリハケア鍼灸マッサージ治療院 院長の神原です。

~健康を守るために知っておきたい最新研究~
「最近、母が“ちょっと歩いただけで疲れる”と言うようになりました。
体重は昔とほとんど変わらないのに、階段を避けるようになり、動作もゆっくりになった気がします。」


──これは、患者さんのご家族から伺ったお悩みです。
一見「年のせいかな」で済ませてしまいそうですが、実はこうした変化の裏には筋肉の中に入り込む“隠れ脂肪(筋肉内脂肪:IMF)”が関わっている可能性があります。


 


 


筋肉内脂肪(IMF)とは?

年齢を重ねると筋肉は「赤身肉」から「霜降り肉」のように変化します。
この筋肉内脂肪は、運動機能や代謝の低下を引き起こすだけでなく、糖尿病・脳卒中・心血管疾患のリスク因子でもあります。

さらに近年の研究では、認知症との関連も明らかになってきました。
 


最新研究が示す「認知症リスク」

2023年の大規模調査(69~79歳、1,634人)では、大腿部をCTスキャンで確認し、認知機能を10年間追跡しました。

 ・6年目にIMFが増加していた人は、すでに3年目から認知機能が低下
 ・その差は5年、8年、10年と年数を追うごとに拡大
 ・IMFは高血圧や糖尿病とは独立した新しい認知症リスク因子

つまり、「筋肉の質の低下」が、脳の働きに直結するのです。
 


「体重が変わらない=安心」は危険?

体重が横ばいでも、筋肉が脂肪に置き換わっていれば健康リスクは増大します。
特に高齢者では、体重よりも筋肉の質に注目することが大切です。

 


👆IMFを防ぐ生活習慣

 ・筋力トレーニング
:スクワットやかかと上げなど
 ・有酸素運動:ウォーキングや軽いジョギング

 ・食事:魚・豆・乳製品+ナッツやオリーブオイル
 ・睡眠
:6~7時間以上の質の良い睡眠


2025年の最新研究では、運動単独よりも食事制限と組み合わせる方がIMF減少に効果的とされています。

 


✅セルフチェックリスト
以下に多くチェックがつくほど安心です。少ない場合は今日から少しずつ改善しましょう。

食事

  □ 魚や豆製品を週3回以上食べている
  □ 
ナッツやオリーブオイルを取り入れている

  □ 甘い飲み物や加工食品を控えている

 

運動
  週に2~3回、スクワットやかかと上げをしている
  毎日30分以上歩いている
  階段や速歩きを意識している
 
生活習慣
  睡眠を6時間以上とれている
  年1回以上、健診を受けている
  体重より「動きやすさ」に注目している
 

親子・ご夫婦で一緒にできる簡単エクササイズ

大切なのは「無理せず継続できる運動」です。
親子・ご夫婦で一緒に行うことで、安全性も高まり、楽しさが継続につながります。


①椅子スクワット

 ・椅子に腰かける → ゆっくり立ち上がる → また座る

 ・
10回を1セット、1日2~3セット


②かかと上げ
 ・椅子の背に手を添えて、つま先立ちを繰り返す

 ・
15回を1セット、1日2セット


③ペアウォーキング
 ・親子・ご夫婦で並んで30分歩く
 ・ときどきスピードを上げて脳への刺激もプラス

 


なぜ「一緒に」が大切か?

運動は「続けること」がポイントです。
一人では三日坊主になりがちですが、親子・ご夫婦で一緒に行うと習慣化しやすいのが特徴です。


 ・会話しながら歩くことで脳も刺激される
 ・サポートすることで転倒リスクが減る
 ・「一緒にやろう」という声かけがモチベーションになる
 
さらに、日常生活にちょっとした工夫を加えるだけでも効果があります。
たとえば、

 ・歯磨きのときにかかと上げ
 ・テレビのCM中に椅子スクワット
 ・買い物の帰りに少し遠回りして歩数を増やす


こうした「ながら運動」は、無理がなく取り入れやすい方法です。

 


まとめ

筋肉の中に入り込む「隠れ脂肪(IMF)」は、体重や見た目では分からないリスクです。
放置すれば認知症や心疾患につながりますが、運動・食事・睡眠といった生活習慣の積み重ねで予防可能です。

「最近、疲れやすい」と感じたら、年齢のせいと決めつけず、筋肉の質に注目してください。
そして親子・ご夫婦で一緒に楽しめる運動を取り入れることで、健康も絆も深まります。

小さな一歩が、元気な未来を支える大きな力になります。

 


📌 本記事は最新の研究成果をもとに執筆していますが、健康状態によっては医師にご相談のうえ実践してください。
 



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