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サイトマップ【ブログ】ある日突然、熱中症!?日常生活でできる予防策をご紹介
2025/08/01
はじめに
YOJOリハケアステーション めぐろの神原です。
「エアコンはつけていたのに、なんとなくだるい」「外に出ていないのに熱中症になった」──そんな声を、この時期によく耳にします。
実は、最近注目されているのが 「蓄積型熱中症」。
これは、日々の軽度な脱水や暑さによるダメージが体内に蓄積され、ある日突然、熱中症として症状が現れるというものです。
特に高齢者は、暑さに対する感覚や喉の渇きの感覚が鈍くなっているため、気づかないうちにリスクを抱えてしまうことも少なくありません。
今回は、この「蓄積型熱中症」について、最新の研究とともに、日常生活でできる予防策 をご紹介します。
ご家族の健康管理や訪問介護・看護の現場でも、ぜひ参考にしてください。


「蓄積型熱中症」とは?
一般的な熱中症は、「高温環境で体温調節がうまくいかなくなった結果、体内に熱がこもることで発症するもの」とされています。
一方、蓄積型熱中症は、
・日々のわずかな脱水
・軽度の暑さにさらされること
(例:室内での軽作業、短時間の外出)
・睡眠不足や栄養不足などの体調不良
といった要因が「少しずつ体にダメージを蓄積」し、ある日突然、熱中症として症状が強く現れることが特徴です。
高齢者では、体温調節機能が低下していたり、暑さや渇きに鈍感になっていたりするため、本人も周囲も気づかぬまま進行してしまう危険があります。
最新研究が示す「見えにくい熱中症」
🔍 名古屋大学医学部の研究(2023)
名古屋大学の研究グループは、65歳以上の高齢者を対象とした調査で、以下のようなデータを報告しています。
・室内で過ごしていても、連日の30℃超えが続いた週は、体温上昇や軽度脱水が蓄積し、数日遅れて熱中症症状が出た例が多数
・高齢者の約30%が、「暑さを感じにくい」と自己申告しており、結果的に水分摂取が不十分になりやすい
・軽いふらつき・倦怠感を「年のせい」と思い込んでしまうことで、受診が遅れ重症化したケースも
この研究は、「高齢者の熱中症は、急激ではなく “じわじわ進行する” タイプが多い」ことを示唆しています。
エアコンを使っていても安心できない理由
「エアコンをつけているから大丈夫」と思いがちですが、蓄積型熱中症はそう単純ではありません。
室温が28℃以下でも、
・湿度が高い
・風がない
・水分をあまり摂っていない
といった条件が重なると、汗をかかずに体に熱がこもってしまうことがあります。
また、夜間の熱帯夜では「寝ている間の発汗」によって水分が奪われる一方、水分補給ができず、朝にふらつきや頭痛を感じることも。
こんな兆候があったら要注意!
✅ 軽度でも次のような症状があれば、蓄積型熱中症の可能性があります。
・なんとなくだるい、眠気が続く
・立ちくらみや軽いふらつき
・食欲が落ちている
・尿の色が濃い(脱水のサイン)
・寝起きに頭痛やめまいがある
こうした症状が「気温と関係ない」と思って放置されがちですが、早めに対応することで重症化を防ぐことができます。
今日からできる予防策
🌿 蓄積型熱中症は、日々のちょっとした習慣で防ぐことが可能です。
✅ 予防のためにできること👆
・朝起きたらすぐにコップ1杯の水を飲む
・室内でもこまめに水分補給(1日1.5~2Lが目安)
・エアコンは28℃以下を目安に、湿度も50~60%に調整
・毎日体重を測り、急激な減少がないかチェック
・タンパク質とビタミンB群を含む食事で体力維持
「夏の健康管理」は家族全体のテーマ
ご高齢のご家族が「元気そうに見える」日でも、体の中では熱中症リスクが蓄積している可能性があります。
・定期的に体調の変化を一緒に確認する
ほんの少しの配慮が、重症化を防ぐ大きな一歩になります。
おわりに
高齢者にとっての熱中症は、「ある日突然」ではなく「じわじわと積み重なって」やってくることが多い──これが 「蓄積型熱中症」 です。
その分、日々の小さな習慣で予防が可能であることも事実です。
水分補給、食事、エアコン管理──そして「なんとなく変だな」と感じたときには、遠慮なく専門家に相談しましょう。
私たちYOJOリハケアステーションも、訪問時に体調の変化に目を配りながら、皆さまの夏の健康をサポートしてまいります。
📚 参考文献
・Okabe S et al. “Characteristics and countermeasures of cumulative heatstroke in the elderly.” Nagoya University Medical Reports, 2023.
・厚生労働省「高齢者の熱中症対策ガイドライン」2023年版
・環境省「熱中症環境保健マニュアル」2022年改訂版



